良い税理士とは、「あなたと気が合う税理士」が良い税理士です。
社長も税理士も人間ですから、フィーリングが合わない人と付き合っても、上手く行きません。
最も良い税理士は、気が合う税理士です。
しかし、税理士は会計税務の専門家であり、社長の最も近い相談相手です。
「気が合っている風を装う」のではなく、真に気が合う相棒でなくてはなりません。
税理士が真剣に社長のことを考えているか?社長と目線が一致しているか?
3つの質問をしてみてください。
「預金残高がいくらか知っているか」
「ホームページを見たことがあるか」
「エクセルの関数を何個使っているか」
これで良い税理士かどうかわかります。
預金残高がいくらか知っているか
社長の一番の悩みは何でしょうか?
それは、一にも二にも資金繰りでしょう。
それこそ、24時間資金繰りに悩まれているのではないでしょうか?
人件費の支払い、月末の支払い、入金が遅れている得意先は無いか、いつ銀行からお金を借りるべきか、悩みは尽きない部分です。
そこで、税理士に質問してみてください。
「月末の預金残高はいくらだった?」
社長と目線が一致している相棒であれば、すぐに答えられるはずです。
資金繰りが最も悩ましい、管理すべき重要な問題ですので、社長と悩みを共有していれば、同じものが見えていれば、月末の預金残高が税理士の頭に入っているはずです。
しかし、経理処理、会計入力だけで仕事が終わってしまっている税理士は、数字合わせに終始してしまい、肝心の預金がいくらあるのかが頭に入っていませんし、その残高で翌月の資金が足りているのか理解していません。
社長と目線が一致していなければ、良い相談相手にはなれません。
ホームページを見たことがあるか
税理士に自社のホームページを見たことがあるか、聞いてみてください。
ホームページは何のために作るのでしょうか?
それは、外部の人に、自社の強み、得意とするところをアピールするために作成します。
何か困り事がある人は、ウェブで検索を掛けます。そこで、会社のホームページに辿りつくわけです。
ホームページをみて、これならお店に行ってみよう、ホームページがしっかりしているから信用できそうだ、など自社に興味を持ってくれた人に、強みをアピールするためのツールがホームページです。
そのホームページをキチンと見たことがなくて、会社の強みは説明出来ません。
会社の強みは利益の源泉です。どこが支持されているのか、何が他社とは違うのか?
その違いは利益率として、損益計算書に反映されます。
損益計算書をみて、利益率がよい、悪いの評価はできますが、会社の現場、強みを理解していなければ、なぜ利益率が良いのか、なぜ悪いのか、説明ができません。
キチンと会社の強みを理解していなければ、良い相談相手にはなれません。
エクセルの関数を何個使っているか
税理士がITに精通している必要はありませんが、ある程度のITスキルは必要です。
作業時間を請求に反映させるとすると、ITスキルが低く、作業に時間が掛かる税理士では問題があります。
正直なところ、ITスキルが低い税理士は大勢います。
税理士業界は保守的で、なかなかネット環境になじめな人が多いかもしれません。FAX好きのひとも大勢います。
エクセルが全く使えないようでは、厳しいかもしれません。
エクセルは数字を集計するのに便利な関数がいくつもあります。
「エクセルの関数、何個使ってますか?」
試しに聞いてみてください。5個以下ですとあまり使いこなせていないでしょう。
エクセルに限らず、ITがすべてではありません。良い税理士は社長の良き相棒、相談相手でなければなりません。
便利な道具は沢山ありまし、日々進化します。便利な道具を駆使して、作業は素早く片付けて本来の仕事である社長の相談相手に時間を費やすためにITが必要で、いわば手段です。
作業に追われて忙しい、たまにしか顔を出さないでは、本末転倒です。
本来の目的である社長の相談相手に全力を尽くすために、その他の作業は便利な道具を使って、素早く終わらせる必要が有ります。
まとめ
良い税理士は、社長の真の相棒、相談相手です。
3つの質問の意味は
「預金残高を知っているか」 → 会社の生命線である資金繰が頭に入っているか?
「ホームページを見ているか」 → 利益の源泉である会社の強みを理解しているか?
「エクセルの関数を何個使っているか」 → 便利な道具を駆使して、作業時間短縮に努力しているか?
顧問税理士であれば、当然の事かもしれませんが、不満をもってご相談にお越しになる方もいらっしゃいます。
顧問税理士に不満のある方は、ぜひ、税理士に3つの質問をしてみてください。