お気に入りのラーメン屋でお昼を食べていました。
壁にテレビが掛かっていて、何かのバラエティー番組が放映されています。
私は普段、一切テレビは見ないので、何の番組か全く知りませんし、興味がありません。
食べ終わってふっとテレビを見ると、出演者の方が、
「ジャニーズのアイドルは歌って踊れるのは当たり前、それにどんな自分の強みを加えるかだ」と仰っていました。
後で調べたのですが、その方は阿部亮平さんという方で、上智大学の大学院を卒業した大変頭の良い方でした。
ジャニーズ初の歌って踊れる大学院卒のアイドルが売りだそうです。
税理士が会計、税務に詳しいのは当たり前、それにどんな自分の強みを加えるか?
自分のストロングポイントの加え方について考えます。
「万が一」理論、掛け算で考える
少し前に世界的に高名な経営コンサルタントの方と一緒に仕事をする機会がありました。
超大手の商社の調達部門から、世界的なコンサル会社に転職をした方で、正に世界中を駆け回っているような方でした。
いろいろと為になる話を聞くことができたのですが、一番印象に残っている話は
「得意分野にブリッジを架けろ」という話でした。
税務のエキスパートは沢山います。プログラミングのエキスパートも沢山います。
でも、税務もプログラミングも両方のエキスパートとなると、沢山はいません。
得意分野を幾つか作って、それにブリッジを架けられれば価値が生まれる。
そんな話でした。
「万が一」という言葉が有ります。通常ありえない様な状況を指す言葉ですが、
数字で示すと1/10,000です。
どんな分野でもエキスパートを1万人集めて、1位から10,000位までランキングすると、
1位になるのはかなり難しいと思います。
では、それが100人だったどうでしょうか?100人中1位だったら、まだ挑戦できそうな気になりませんか?
1つの分野で100人中1位なり、もう一つ別の分野で100人中1位になります。
そうすると、100×100=10,000
通常ではありえない「万が一」人材の完成です。
一つの分野を深堀して、絶対に誰にも負けない実力を付けられれば、これほど素晴らしいことはありません。
しかし、その道の第一人者を目指すには、気が遠くなるほどの時間が掛かります。
少し得意な分野を複数作って、ブリッジを架ける。
こういう強みの作り方もありです。
少しの得意分野を掛け算する
税理士は沢山います。その中で少しでもエッジを効かせて目立たなければ、仕事は集まりません。
税理士は知識や経験を売る商売ですが、Google先生にお伺いを立てれば、結構無料で解決したりします。
単純な知識、経験では今の世の中、太刀打ちできません。
では、どうするか?
他の人が嫌がって、やりたくない仕事にチャレンジするようにしています。
その一つが国際税務です。
私は英語は全く出来ないのですが、英語の決算書をみたり、英語の証憑をチェックするぐらいならできます。
と言いますか、出来るようになりました。
とてもエキスパートなんて言えませんが、他の人がやらない得意分野ではあります。
もう一つ、私は大変面倒くさがりです。
果てしなくキーボードを連打するような入力作業は大嫌いです。
なので、エクセルを研究しました。
エクセルを研究して、便利な集計表を作り、作業時間の短縮などを測り、
これも(一応)得意分野です。
激戦区の分野は避けて、人があまりやりたがらない分野で得意分野を増やすのも作戦です。
まとめ
起業を考えている方は、どうやって他者と違いを打ち出すかに苦悶しているかと思います。
Only Oneであれば間違いなく目立ちます。
しかし、これだけ動きの速い世の中でそれを維持していくのは、至難の業ですし、そこにこだわりすぎると、身動きが取れなくなります。
Better×Betterでもエッジは立ちます。
歌って踊れる税理士やチョコレート盛りラーメンでは奇抜すぎます。
奇をてらうのではなく少しの違いを掛け算することでも、エッジが立ちます。
参考になれば幸いです。